赤石はどこに?
『明石記』(享保年間1716〜1736年)に、この石は西浦辺組東松江村と西松江村の境の浜辺から、8間程の沖にある。石の上面は一辺が4尺、他辺が5尺の大きさで、下辺は傘のように細くなっている。薄紫色をしていて普通は2尺ほど水中にあるが、毎年3月3日の潮には石の上部が海面から現れて見える。そして正保2年(1645年)の御改絵図には、浜辺より3間ばかり沖にあると記されている。
現在「赤石」が沈んでいた場所の近くに「赤石の碑」があります。林崎松江海岸と藤江海岸のの中間地点にある藤江漁港の西端。そのあたりは丁度、赤石川(東松江川)という小さな川(用水路?)が海に流れ込む砂浜となっています。砂浜に小川が流れこんでいる為、小さな海の生物の宝庫で夏は子供たちがアミを手に群がっています。
地図でいうと「松江公園」の真南。私も最初、見つけるのにすごく苦労しました・・・
そこでGoogleさんへ申請しました!Googleマップに観光地として「明石の碑」を載せてくれ!と。
そして載せてもらう事が出来ました~!!!
それで「赤石」はどこなんだよ~(;_:)
まずわかっている情報のひとつ。2008年8月27日に約130m沖合の水深約2.5mのところで「赤石」が確認されているそうです。大きさは約1m✖1.7m✖H0.7m。表面は改装で覆われているものの岩肌は赤かったそうです。

また1987年5月10日に岩屋神社が中心となって「赤石」の探索が行われた。この時、東松江川沖200m、水深5mの海底から、長さ1.8m・幅1.5m・厚さ0.7mの石が確認された。黒っぽい花簡岩で貝殻や紅藻が付いて赤黒くみえたという。形状からみて、『播州名所巡覧図絵』にある石に間違いないとされた。


もう少し古くでは1923年の地図に赤石が表記されている(右図)
また林神社社伝記には、天正9年(1581)3月に羽柴秀吉が同神社に参拝し、船で赤石見物に出かけたとある。

「赤石」は今も沈んでいるのか?

新たにGoogleマップで明石の観光名所となった「赤石の碑」には、ここ松江の浜から約二十メートル沖の海底にたて横一.五メートルほどの赤い巨石があって赤石とよばれ~、と書かれている。
つまりはここから20m沖合にあるという事だろうか?


「明石の碑」のすぐ海側にあたるのが左の写真である。海岸は整備されて突堤が40m以上伸びている・・・
あれ?赤石はどこに・・・
次ページでは過去の文献から「赤石」の謎を探ります!