「At.明石焼き名鑑」明石焼きの店を明石歴50年の地元民が紹介「ベスト7/全国182店舗中」

【明石焼】「ふなまち」で食べるなら平日の開店30分前に行くべし

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やっぱり一番美味しいのは「ふなまち」

 明石は明石焼(玉子焼)の聖地である。たこ焼のルーツである明石焼は明石で生まれ、そして明石民が親しみ育ててきたのだから当然です。明石焼を明石の地に定着させて広めたのは元祖と呼ばれている向井清太郎の屋台(現在の「本家きむらや」の前身)だと言われているが、現在では明石焼(玉子焼)といえば「ふなまち」か「たこ磯」だと言っても過言ではない(あくまで個人の感想です)。

玉子焼はふわトロ熱々が魅力(たこ焼との違い)

 外は柔らかい薄皮に包まれており中は熱々のトロトロ食感。小籠包までとはいかないが、イメージはそんな感じ。生地にはほとんど味付けがされていないけれど、出汁と確かな玉子感がある。タコのサイズは大き過ぎず小さ過ぎずに丁度良くて、柔らかくて噛み応えがあるのが嬉しい。噛めばしっかりとタコのうま味が出てきます。
 とりわけ特徴がないというのが誉め言葉になるのではないでしょうか。欠点がないのです。他店の玉子焼ならたいてい感じる浮粉(うきこ)や沈粉(じんこ)の「でんぷん臭さ」が見事に封じられており、あっさりとした味付けなのにしっかりとした玉子焼の美味しさを楽しめるの「ふなまち」です。

↑このふわトロ感が玉子焼とたこ焼きの違い

玉子焼は出汁が命!?

 明石焼がまだ屋台で振舞われていた頃、注文を受けてから作るのが当たり前の玉子焼は当然、熱々トロトロだった為、口をヤケドしてしまうお客さんが多かったそうです。そこで考案されたのが出汁。熱々トロトロの出来立て玉子焼を冷めた出汁に潜らせて食べると、火傷防止だけでなく出汁の風味がプラスされて美味しさがアップしたそうな。
 今では当時と違って熱々の出汁を出すお店も多くなりましたが「ふなまち」では、昔ながらの冷ました出汁(冷やしてはいません)で熱々の玉子焼を冷ましながら食べます。

 そして大事なのが「出汁も旨い」事です。薬味など入れずに澄み切った黄金色の出汁は玉子焼に負けない出汁となっています。(心持ち数年前より美味しくなった気がします。使っている鰹節のランクが上がったのかな?)
 ここだけの話、玉子感では「ふなまち」を上回っている「たこ磯」が、まったくTOPになれないのは、出汁へのこだわりではないかと思います。

ふわふわトロトロに焼くのは大変だね

ふなまち」では3つの銅鍋を使って2人の職人さんが焼いていきます。店主さん(男性)は同時に2つの銅鍋を担当します。フワフワトロトロの玉子焼から想像すると、あまり返さずに焼くのだろうと思ってしまいますがとんでもない。菜箸で引っ切り無しに返しながら焼き上げます。このリズムカルな動きを一日中続けるのは大変でしょうね。
※この動画は特別に許可を頂いて撮影しています。

玉子焼は玉子感が命。でも味変ソースも大事かな

味変って大事だと思うんだ

ふなまち」の玉子焼は1人前が1枚20個になります。玉子焼好きの私ならペロリなんですが、女性やネコ舌の方なら食べ終わるのに少々時間がかかるかもしれませんね。その長い道のりを出汁の味だけでは乗り切れない方もいる事でしょう。そんな時は味変もありなんです。昭和の頃は「邪道」のレッテルを貼られた技ですが、今では当たり前ですね。

 もっともオーソドックスな味変は「ソースを塗ってから出汁に潜らせて食べる」になります。明石ではただの味変なのですが、姫路の方ではこの食べ方を「姫路焼」とか「姫路風」って呼んでるようです。姫路でも玉子焼を広めたいって気持ちは嬉しいので別に構わないのですが、はっきり言うと・・・姫路の方の玉子焼のお店は「出汁が効いてない」のです。玉子感も薄く粉っぽいので「柔らかいだけのたこ焼き」にソースを塗って出汁に付けてるイメージです・・・確かにそれでは「明石焼」とは言えないですね。玉子感と出汁の風味が大事なんです。

 話が脱線しましたが「ふなまち」には味変用のソースが「甘口」「辛口」の2種類あります。私はいつも辛口を使います。お好み焼きや焼きそばもメイン料理として出す「ふなまち」ではソースも最高です。東京ではお好み焼屋で平気で市販ソース(オタフクソースとか)を出しますが、関西のお好み焼屋ではオリジナルソースが基本。ここの辛口はいわゆるドロソースでこってりしている中に甘みもあって、玉子焼の味変にも最適なのです。※ドロソースは辛いので、お子様は注意してね。

とうぜん「味変」は「玉子感」の確認の為

 玉子焼には「玉子感」がもっとも大事です。玉子のふんわりとした風味としっかりとした卵のフワフワ食感。そういった玉子焼の指標として「玉子感」は玉子焼(明石焼)の美味しさを測る上での物差しになります。
 正直な話ですが、玉子感がもっともすぐれている玉子焼(明石焼)の名店は「たこ磯」だと言えます。あそこの生地には一体、どんな技が秘められているのでしょうか?

 しかし「ふなまち」の玉子感はしっかりと存在します。その確認方法ですが、①玉子焼を1/3ほど(5つくらい)普通に出汁で食べます。味変ソースを3~5個に塗ってから出汁で食べます。のこりを普通に出汁で食べます。
 ここで確認です。③の時に普通の玉子焼なら、②でソースを塗って食べている為、出汁だけで食べると「物足りなさ」を感じてしまいます。その場合、残りにもソースを塗って食べたくなるものです。しかし、しっかりと玉子感がある玉子焼ならば、③の場合でも何の問題もなく出汁だけで美味しく食べられるのです。

 「ふなまち」の玉子焼で味変ソースで確認したところ、③でもとても美味しく食べられました。・・・って言うよりも、ソースを塗った時よりも断然「玉子感」や玉子焼のうま味が強調されて、余計に美味しく感じられるほどです。

2時間待ちは当たり前の行列

 美味しいお店には行列が必須。そんな言葉を東京や大阪ではよく聞きます。しかしここは明石です。昼飯時や休日の夕食時だけ行列ができるお店は多くありますが、あくまで食事時に限られます。しかし「ふなまち」は伊達じゃあありません。平日の14時とかでも平気で20人以上並んでいます。まったく途絶える事はない行列の最後尾に並ぶと、運が良くて90分、いいえ普通に2時間以上待つことが日常的なのです。

 とある月曜日の朝(2023.5.29)私は目を覚ますと、そとはシトシトと雨が降っていた。寝起きざまに「OK!Google」と「アレクサ」に確認したところ、本日は「雨」。
私は確信した『本日はふなまち日和だ』と。
 そう「ふなまち」は行列が絶えないお店。悪天候なら客足は遠のくと考えたので。本当は台風の日を狙いたいが、そんな日は休業の恐れもある。なので朝から雨が降っており、平日の開店前に行くことにしました。

 「ふなまち」のオープンは10:30である。なので早く家を出て現地に10:00に付きました。もちろんふなまちの駐車場も空いている。・・・が、しかし2名の先客がすでに並んでいました。・・・雨なのにぃ~

 私も列に並んでイスに座る。10:09頃、お店の人がトイレの札をかけて、トイレのカギを開錠していました。「ふなまち」では行列に並ぶお客様も利用しやすいように、入口の外にトイレのドアがあります。
 時間は10:20をまわり、開店までもう少しです。今では14名の行列ができています。・・・雨なのにぃ~

 その後、開店時間となり入店。3枚の銅鍋で焼いている為、1ターン目で私の分も焼きあがりました。実に10:39には食べ始める事が出来たのでした。待ち時間は約40分。これでふなまちの玉子焼にあり付けたのだから大満足です。

 行列ができる名店「ふなまち」ですが、店内の席数は9席が基本。テーブルが2つで3席毎に3列の座席が並びます。もちろん相席になるのですが、着席は基本的に1列に1組が案内されます。つまり3名1組の場合は1列(3席)ですが、おひとり様でも1列(3席)に案内されることになります。※時間帯や行列の人数も影響するとは思います。

 だいたい玉子焼を焼く時間は5~7分なので、1ターンで3鍋あるので、だいたい7~10分で3人前が焼きあがる計算でしょうか。しかし玉子焼1人前が20個ある為、1組の客が食べ終わって次の客へ変わるターン時間は20~40分といったところでしょうか。
 平均1組2名で計算すると、1ターンで3組約6名が入店できます。30分で回転するとすれば1時間で2ターン回せるのでだいたい1時間で12名。やはり20名以上の行列ができると2時間は覚悟が必要なのです。
 ※行列で並んでいる人数もそうですが、注文持ち帰りが多いのも「ふなまち」。引っ切り無しに焼いているのですが、テイクアウトが割り込む為に並んでいる人の数以上に時間がかかるのです。

アクセス

・住所:兵庫県明石市材木町5-12
・駐車場:5台
・電話:078-912-3508

・営業時間:10:30~18:00(最終受付17:45)
・定休日:毎週木・金

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