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Pixel Buds Pro 2の値下げとAIイヤホン時代の到来

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スマホに続く次のAIデバイスは「イヤホン」なのか?

目次

Pro2の値下げは偶然か必然か

2025年夏、Pixel Buds Pro 2 が一気に“2万円台半ば”へ落ちた。値引き幅は桁違い、SNSには「在庫処分?」の声が溢れた。だが、ただのセールにしてはタイミングが良すぎる。スマホ後のAI端末覇権争いが本格化する今、価格はメッセージだ。

博士

大幅値下げはGoogleの無言の声明じゃ。方向転換の合図にもなる。

ニタエル

まあ…!この急転は、新たな舞台への“狼煙”なのかしら。


耳元は身体の最前線。手ぶら、画面レス、プライベート。AIが住み着く場所として、この上なく都合がよい。Pro2の値下げは、次の主役(AI端末)を「耳」に据えるための地ならしかもしれない。


スマホの次をめぐる布陣—各社はどこを狙う?

Pixel Budsの系譜は、初代→Aシリーズ→Proで「手頃なハイエンド」を育て、Pro2で一気に高価格帯へ跳んだ。ところが市場は“音の良さ”だけで高値を許すほど甘くない。価格抵抗が強まれば、値引きは需給調整の最短手だ。だが今回は、単なる在庫掃除にしてはスピードが速い。

Pixel Budsの歴代スケジュールと価格・主な機能差(日本)

モデル日本発売/予約価格(当時・税込)主なポイント
2020Pixel Buds(第2世代/TWS)2020/8/2020,800円第2世代TWSとして国内投入。ANCなし
2021Pixel Buds A-Series2021/8/2611,900円廉価版。ANCなし・Qiなし・スワイプ音量なしで価格訴求
2022Pixel Buds Pro2022/7/2823,800円初のANC(Silent Seal)、外音取り込み、マルチポイント等
2024Pixel Buds Pro 22024/9/26(予約:8/14〜)36,800円(現行)Silent Seal 2.0、ヘッドトラッキング付き空間オーディオ、Tensor A1、小型・軽量化、ワイヤレス充電
2025Pixel Buds 2a2025/10/9(予約:8/21〜)23,800円Aシリーズ初のANC(Silent Seal 1.5)Tensor A1、ケースバッテリー交換対応

参考:Pro 2 は現在11,040円引き(25,760円)の期間限定セール(〜9/8 23:59、在庫限り)

同時期、周辺は騒がしい。AppleはSiriの再設計とAirPodsの強化を進め、耳をUIの一等地に据え直す。AmazonはAlexaのLLM化を急ぎ、音声起点の生活導線を再編中。MetaはRay-Banグラスで「目」から攻めるが、眼鏡文化は好みが割れる。OpenAIは“画面なき新端末”を模索し、家庭の据え置きと携帯の中間を狙う気配。
ではGoogleは? Geminiを中核に「家」(Home/Nest)と「手元」(Pixel)をつなぎ、最後の穴である「常時装着」を埋めたい。耳こそ常在の入口。Pro2の値下げは、上位機を一旦薄くしてレンジ全体をAI前提の価格帯へ並べ直す布石に見える。

博士

戦場は“画面の奪い合い”から“注意資源の奪い合い”へ移ったのじゃ。

ニタエル

注意は耳から奪うのが最短であろう。わらわ、そう読むのね。


要するにAIを搭載する次の端末候補を模索している。各社の狙いは「日常に最も長く寄り添う端末」での主導権。ポケットの主はスマホだった。次は…耳かもしれない。


なぜ“耳”が本命なのか—AIイヤホンが開く体験

耳は常時接続だ。歩きながら、家事をしながら、運転しながら、視線を奪わず情報を届けられる。AIが加われば、体験は一変する。メッセージは読み上げ、要件だけ抽出、要約した返信案を即時提案。会議は録音から文字起こし→要点サマリーまで自動で終わる。旅行では対話の同時通訳、街では「次の角を右」だけで迷わない。検索は“開く”から“聞く”へ、予定は“見る”から“告げられる”へ。
画面が必要な場面もある。地図の俯瞰、写真や動画の確認、長文精読。それでいい。AIイヤホンは“入口”を耳へ引き寄せ、必要なときだけ画面へ橋渡しする。主従が逆転するのだ。
プライバシー面でも耳は強い。個人に閉じた音声出力は、リビングのスピーカーより秘匿性が高い。周囲の騒音はビームフォーミングと生成AIのノイズ抑圧で切り分けられ、呼びかけは遅延の少ないオンデバイス処理で即応できる。バッテリー? 省電力チップ+ケース充電+軽量推論の三点で、日常運用は現実解に近づいた。

博士

スマホの本質は“人と情報のI/O”。耳がI/Oの主戦場を奪えば、主役交代は論理的帰結じゃ。

ニタエル

なんと…!耳は画面の呪縛から貴方さまを解放するのね。


そして近未来。健康指標や環境音も文脈になる。心拍や歩行リズムの乱れを検知して「一息いれましょう」と囁く。混雑や危険音を捉え、静かにルートを提案。AIが“状況”を理解して動けば、耳のアシスタントは執事になる。


耳の時代へ—値下げが告げたもの

Pro2の大幅値下げは、単なるバーゲンでは終わらない。価格が開けたスペースに、“AI前提のラインナップ”を押し込む余地が生まれる。上位は会話体験を磨き、廉価は普及を担い、シリーズ全体が「耳=AIの玄関」という前提で整列していく。
私たちの日常はどう変わるだろう。朝、耳が今日の天気と混雑を踏まえて出発時刻を提案。通勤中、要件だけ抽出したメッセージを短く確認。会議は要点が自動で届き、帰り道には予約の最適枠が耳打ちされる。スマホは“見る道具”として必要な場面にだけ呼び出され、ふだんは鞄の奥で静かに眠る。

ニタエル

次の覇権はスマホでもなく、グラスでもなく…耳なのだわ。

博士

値札が鳴らした合図を聞き漏らすでないぞ。耳を澄ませ、次の主役を迎え入れよ。


値下げは合図だった。ワクワクするのは、ここからだ。耳元の小さな相棒が、日常の大きな主役に躍り出る。さて、あなたの次のアップデートは“画面”ではなく“耳”かもしれない。

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