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【明石焼】「ふなまち」にみる玉子焼(明石焼)の基本

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目次

明石焼(玉子焼)のオーソドックス

「玉子焼」というからには玉子感が大事

明石焼(玉子焼)と「たこ焼き」の違いは、簡単に言えば卵の量・味だと言えます。たこ焼は粉モンのお好み焼をボール状に焼いて中にタコを入れたものですが、明石焼は卵焼(浮粉や沈粉も入ってるけど)をボール状に焼いたものと表現するとわかるでしょうか。圧倒的に明石焼は卵の量が多く、その熱々をお出汁に付けて食べるB級グルメなのです。

たこ焼はソースの味が決め手ですが、明石焼はその「玉子感」が決め手と言えます。聞きなれない言葉かもしれませんが、ふんわり香る玉子の香りと出汁が混ざり合った玉子感、そして熱々ふわトロの舌ざわり、そこに噛めば噛むほどうま味がにじみ出る明石ダコの噛み応え・・・和の神髄をB級っぽくまとめて一口大に凝縮した一粒が明石焼(玉子焼)です。
その「玉子感」ですが濃いく作りすぎると舌ざわりが固くなりふわトロ感が失われます。逆にふわトロ感を求めすぎると玉子感がなくなり、柔らかいだけの粉モンになってしまいます。
玉子感の基準は「ふなまち」だという事です。焼き加減、玉子感、タコの大きさ等々、ここの玉子焼がオーソドックスな明石焼なんだと言えるでしょう。

生地のふわトロ感が玉子焼の醍醐味。ただし熱々!

美味い!っていうより「普通」と表現した方がいいでしょう。その普通の出来立て熱々の玉子焼を冷めた出汁に付けて食べる。それが明石焼。ただし「ふなまち」の生地の柔らかさは玉子焼の本場明石の定番としては、周りが少し固めです。標準の玉子焼なら箸で持つと崩れてしまい、出汁まで運ぶのに慎重さが要求されるレベルです。
しかし注意してください。中はトロトロで超熱々なので、冷めた出汁に付けたからと言って、一気に頬張ると危険です。中華の小籠包と同じで舌をやけどしないように注意してください。

ソースで味変することは、現在では「邪道」ではありません

一昔前(3、40年昔)では、玉子焼にソースを塗って食べる事は邪道と忌避されていました。どうしても玉子感が皆無で粉の味しかしないようなクズ玉子焼なら、ソースを塗って出汁で流し込むしかないのですが、ふんわり玉子感が効いている美味しい明石焼にソースを塗ることは、作った方(お店の人)に失礼だと思われていたのです。
しかし現在はそんな事はありません。ソースや岩塩等の様々な調味料をちょい足しして「味変」を楽しむのも、明石焼(玉子焼)の楽しみ方の一つです。姫路の方では、玉子感のない明石焼風の粉モンにソースを塗って出汁に付けて食べる「姫路焼」なる明石焼モドキがあるようですし(^^;
平日はお好み焼やそば焼きもだしている「ふなまち」なので、テーブルにはソースや青のりが完備されています。1人前たっぷり20個もあるので、色々味変を楽しみましょう!

お店情報

心配なのが行列・・・

右の写真が2023/3/26(日)の14時前頃の「ふなまち」の行列です。この日は朝からずっと雨です。お昼時も過ぎたお昼の2時で約20名が並んでいます。
しばらく観察していましたが、ひっきりなしにお客さんがやってくるのですが、行列を見てみんな帰っていきます。そういう人達を計算に入れると3桁は並んでいる事でしょう・・・

店内はテーブル2卓で椅子が並べられて10席程度。もちろん相席覚悟のお店です。玉子焼鍋3枚で店員さんが焼いているものの、ここは地元の電話予約(持ち帰り)も多いので、なかなか捌き切れていないのが現状です。外に20人ほど行列ができているという事は、早くても90分、長ければ150分待ちは覚悟が必要です。

長時間の行列で心配なのはトイレ!
けれどご安心を。入口の左横にトイレがあります。独りで並んでいるときでも前後の人に声をかけて行けば、きっと快く列に入れてくれると思います。ここが日本人の素敵なところ(^^)

「ふなまち」へはJRおよび山陽明石駅から徒歩12分(850m)くらい。駅から南西方向へずいぶん歩きます。明石駅前の繁華街からはずれて、明石の港町へ足を踏み入れたところとなります。近くには地元では有名な岩谷神社があります。

遠方からくる場合は車になると思うのですが、明石本場にある明石焼(玉子焼)の名店に駐車場はほとんどありません。普通はコインパーキングを利用してください。
ここふなまちは近くに5台分の戦況駐車場がありますが、土日祝はまず空いてません(^^;
路上駐車は厳禁です。明石警察も岩屋神社と合わせてマークしています。

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